hroko's はてな diary

ゆるふわ気ままな日記です。はてなダイアリーからのインポートを引き継ぎます。

読書メーターのまとめ 2月分

2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2789ページ
ナイス数:12ナイス

暗殺者の惑星 (新潮文庫)暗殺者の惑星 (新潮文庫)感想
虐殺を繰り返している為政者を非公式に依頼された暗殺者が、いかにして暗殺をやりとげるのかというサスペンスを楽しみながら、暗殺の過程で殺された無辜の市民の殺人事件を捜査する警察官は、暗殺者を捜索しながら、虐殺を行う為政者と暗殺者のどちらがより「悪」なのかについての哲学的・倫理的な問いに直面するというもう一つのテーマを楽しめました。もっとも、こちらのほうはあくまでもオマケですが。
読了日:2月2日 著者:マイク・レズニック
砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)感想
人類には理解不可能な異星人と出会ったら、その場合どのような事態になるのか、ケーススタディとしてのSFの古典を楽しめました。機械と汗のニオイがしそうな宇宙船、科学者が軍人と一緒に行動する探検、時代を先取りしたナノテクとAI、創発的な行動など、温故知新な新鮮さです。
読了日:2月9日 著者:スタニスワフレム
ソウルイーターを追え (新潮文庫)ソウルイーターを追え (新潮文庫)
読了日:2月9日 著者:マイク・レズニック
ゴースト・ハント (創元推理文庫)ゴースト・ハント (創元推理文庫)
読了日:2月11日 著者:H・R・ウェイクフィールド
夜宵 (講談社BOX)夜宵 (講談社BOX)
読了日:2月16日 著者:柴村仁
宵鳴 (講談社BOX)宵鳴 (講談社BOX)感想
『夜宵』の続編というより、同じ設定、登場人物で別のエピソードを語る感じです。「魔界都市 新宿」を舞台にしたマンサーチャーや魔界医師と同じ構成を意識させられました。前作同様、独特の雰囲気をもった幻想的なガジェット、登場人物で世界感を確立しつつ、定番な感じのエピソードを上手く取り込んでいるなと感じました。でも、なにか物足りない...小綺麗というか、学校で描き方を習って描いた絵画のような、そういう読後感です。
読了日:2月16日 著者:柴村仁,六七質
翼姫 -closed summer closed sky- (講談社BOX)翼姫 -closed summer closed sky- (講談社BOX)感想
願いや夢を叶えてくれる、ただし、制約付きで。よくある願いとその代償として云々という話と羽衣伝説、そして落人伝説を上手くまとめて構成していて、楽しめました。脚の故障でバスケットボールができなくなった主人公が大学のサークル活動で山奥の村で遭遇する伝奇風味の冒険。願いの代償は極めて大きく、しかし、語り手でもある主人公は、ホラー系の主役らしく、思慮が浅くて、自己中心的な思考と視点のままで、だからこそ、事件の後、前向きな未来の期待もあるのですが、少し腑に落ちない感じです。
読了日:2月23日 著者:天原聖海
クワガタにチョップしたらタイムスリップした[特装版] (講談社BOX)クワガタにチョップしたらタイムスリップした[特装版] (講談社BOX)感想
女子高校生がタイムスリップして未来世界で、老後の自分に出会う... 別世界を冒険して、価値観や視点が変わる、と言いますか、成長するという物語。クワガタにタイムスリップをする能力があるとか、未来社会の社会や技術など、いろいろ小難しく考えずに気軽に楽しむべきなのでしょう。日常生活で落ち込んだり悩んだりしたとき、ちょっと気分転換できるお話です。
読了日:2月23日 著者:タカハシヨウ
探偵になりたい (ハヤカワ・ミステリ文庫)探偵になりたい (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
タイプライター、ポケットベル、自動車で移動しながら、紙の地図で目的地を探す80年代のニューヨークで、保険に関わる訴訟のため、弁護士事務所の下請けをする探偵が、違法な賭博、コカインの取引に関する事件に関わって、ハードボイルドな探偵のような活躍をすることに...ハードボイルドな探偵はフィクションでしかない、と理性的に考えながら、現実の探偵業でなんとか暮らす妻子のある40歳の気弱な男が頑張るユーモア系のミステリです。「80年だし時代が違う」という感覚が「都合の良い展開」を受け入れやすくしているように思えます。
読了日:2月23日 著者:パーネルホール,ParnellHall
ドクター・メフィスト 妖獣師ミダイドクター・メフィスト 妖獣師ミダイ感想
「黒衣のメフィスト」のエピソード、または、他の高校生が主人公の伝奇作品のような感じで、「魔界医師」の既刊シリーズとは趣が違う感じで、違和感があります。魔界医師シリーズとしては、ドクトル・ファウストとその仇敵との抗争などの顛末を楽しめますが、「妖獣師」のその後を別のシリーズで楽しみたい感じです。
読了日:2月23日 著者:菊地秀行

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