hroko's はてな diary

ゆるふわ気ままな日記です。はてなダイアリーからのインポートを引き継ぎます。

読書メーターのまとめ 5月分

2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1736ページ
ナイス数:14ナイス

月に吠えらんねえ(3) (アフタヌーンKC)月に吠えらんねえ(3) (アフタヌーンKC)感想
萩原朔太郎と同時代の文学による「近代とは何か」とか、そういう感じのテーマから、考察対象の時代が現代に近づいてきて、アレコレと考えて楽しめるようになってきました。思い切って、時代を遡って、明治の文豪も取り上げて欲しいです...
読了日:5月2日 著者:清家雪子
IT〈2〉 (文春文庫)IT〈2〉 (文春文庫)感想
文庫版の2冊目は、第二部の後半と第三部の冒頭です。ここまでで、「セットアップ」が完了するような感じで、物語の全体像が理解できるようになります。小学生代の回想で、野原の小川にダムを作って堰き止めてみるとか、いじめっ子たちとの関わり、そして、「IT」との遭遇が夏休みの思い出のように描かれる前半と、その思い出の街に集まって、小学生当時の回想を語り合う、感傷旅行的な雰囲気が味わえます。
読了日:5月5日 著者:スティーヴンキング
IT〈3〉 (文春文庫)IT〈3〉 (文春文庫)感想
小学生時代の事件が、再開した仲間同志の回想という形で語られて、過去の事件の核心(?)に迫りながら、デリーという街で発生していた陰惨な事件と「IT」との関わりが示唆されて、ストーリーが盛り上がります。
読了日:5月5日 著者:スティーヴンキング
IT〈4〉 (文春文庫)IT〈4〉 (文春文庫)感想
過去と現在の「IT」との対決が交互に語れていき、最後は舞台となる街のスペクタクルな崩壊シーンなど、悪くないです。街に取り付く「悪」との戦いという『帝都物語』っぽい雰囲気...という感じもしたのですが、「IT」との対決で決着しています。そうでなければ、主人公達に「IT」が理解できないにせよ、「IT」や「亀」が人間的な思考をしていたり、「IT」が産卵とか、ラストシーンが強引なハッピーエンドだったり、急に俗っぽくなってしまい、ちょっと残念です。
読了日:5月6日 著者:スティーヴンキング
ドクター・メフィスト 不死鳥街ドクター・メフィスト 不死鳥街感想
定番という感じの構成で、魔界医師をはじめとしたいつもの登場人物、ゲストの着流しの爺さんの活躍を楽しめます。主人公は超越的な力で危機を切り抜けるので、そのために、シチュエーションが大袈裟だったり、その危機の原因が携帯可能な(たぶん、手のひらサイズの)永久機関とか、そんな荒唐無稽を受け入れて楽しまなくちゃ、ということまで感じてしまうくらい型通りです。休日のちょっとした息抜きには悪くないです。ただし、ラストシーンは、魔界都市ブルースな感じで、ちょっとだけ違和感がありました。
読了日:5月31日 著者:菊地秀行

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