8月の読書メーター
読んだ本の数：5
読んだページ数：1396
ナイス数：10
二十世紀〈上〉 (ちくま文庫)の感想
1900年から1年ずつ、その年についてのコラムをまとめた本の前半 ... 明治、大正、昭和という移りかわりは、もはや「むかし話」のようですが。100年前の震災の年は、震災よりも、むしろ何故虐殺があったのか、を考察するなど、独特な視点で20世紀を振り返ることができます。
読了日：08月20日 著者：橋本 治
二十世紀（下） (ちくま文庫)の感想
二十世紀の後半、1年ずつ、その年についてのコラム集の後半です。戦後から高度経済成長、バブル経済とその後、という冷戦中、冷戦と関係なかった日本は、戦後の貧しさというか、悲惨さからの回復だけしか考えてなかったのかと。そうして、平成になって、あり方を考えていなかったツケが回ってきたような読後感です。冒頭、1900年に二十世紀を祝っていたように、2000年に二十一世紀を祝う、100年程度では、人間の本質的な部分は変化しないのですね。
読了日：08月20日 著者：橋本治
狂骨の夢(1)【電子百鬼夜行】の感想
プロローグだけで、1冊分 ... シリーズ物の導入と思わなければ、ちょっと辛いかも。とはいえ、お話を読んで時間を過ごす幸せはありますが。
読了日：08月25日 著者：京極夏彦
狂骨の夢(2)【電子百鬼夜行】の感想
事件が起きて、関係者が情報を共有して、そうして、読者の視点での物語の解釈が出来始めるのですが、まぁ、あれこれ、面倒なお話になってますね。だから、最後の謎解きというか、まとめが面白いのですが。
読了日：08月25日 著者：京極夏彦
狂骨の夢(3)【電子百鬼夜行】の感想
まぁ、ほぼ前編、解説編です。そうして、ああ、入れ替わりか、とか、同じ構造の家が並んでいるとか、そういう仕掛けと壮大な神の復活を志す人の執念とか、盛りだくさんな仕掛けを楽しめました。
読了日：08月25日 著者：京極夏彦
読書メーター
読書メーターのまとめ 2023年07月分
7月の読書メーター
読んだ本の数：2
読んだページ数：596
ナイス数：21
滴水古書堂の名状しがたき事件簿 １ 電子書籍特典付き (レジェンドノベルス)の感想
気軽な日曜日の午後の読書に ... クトゥルフ風味もあるし、都度、謎の団体が登場したりと、オカルト風味もあるのですが、これらを全部伏線にしたら、まとまらないだろうな、と思いながらヒロインの冒険と異常な世界への適応を楽しめました。
読了日：07月09日 著者：黒崎江治
滴水古書堂の名状しがたき事件簿 眠れぬ人の夢 【電子特典付き】 (レジェンドノベルス)の感想
日本の山間部や、山奥の村 ーー 陸の孤島での伝奇的な冒険という趣向が強くて、1巻とは趣が変わっています。さらにSF風味な異星人絡みの冒険は、ちょっと逸脱しているかのようにも思えるのですが、まぁ、日曜日の午後の気軽な読書には悪くないか。
読了日：07月23日 著者：黒崎江治
読書メーター
読書メーターのまとめ 2023年06月分
6月の読書メーター
読んだ本の数：6
読んだページ数：1069
ナイス数：12
穂高輪花のチャリと飯。 １ (ヤングチャンピオン烈コミックス)の感想
千葉県在住のヒロインが、自転車で走って、美味しいもの食べる。自転車で走る楽しさと食べることに関する喜びに素直に共感できます。「自転車は創造的で自由で幸福な乗り物んあのだ」とか「ご飯を食べる姿を見て覚えた興奮 ... 高揚感 ... 」というような。
読了日：06月11日 著者：狐古さやか
穂高輪花のチャリと飯。 ２ (ヤングチャンピオン烈コミックス)の感想
淡々と自転車で走って食べて幸福感が得られる ... ヒロインの健脚・健啖が羨ましいです。衰弱している猫を保護するエピソードは、不思議なくらいに違和感なく収まっています。
読了日：06月11日 著者：狐古さやか
囲碁の知・入門編 (集英社新書)の感想
囲碁の入門書ではありません。この本を読んでも、囲碁はできないでしょう。著者が語るとおり、「囲碁で知る」というテーマで、著者が囲碁から得たあれこれをわかりやすく記しています。囲碁の最低限のルール、囲碁に関係する言葉、囲碁の歴史など、大雑把に、囲碁ってこういうものか、を知ることはできます。
読了日：06月18日 著者：平本 弥星
「カブで、ちょっと日本一周に行ってきます! 」●下川原リサ著 (Naigai Mook)の感想
2019年の5月から9月にカブで日本一周 -- 総距離1万9730km、総費用56万8210円 -- の旅の記録、日記形式ではなく、各地方ごと、印象的な場所の「絵日記」風の写真と感想文を楽しめました。費用はともかく、約四ヶ月、まとめて一つのことに打ち込めるのは羨ましい。
読了日：06月18日 著者：下川原リサ
「わからない」という方法 (集英社新書)の感想
著者の執筆体験を振り返って、方法論としてまとめたのか、と云う読み方の他に、「わからない」のなら、ではどうしたらいいのか、そこからどんな努力が必要なのか、その努力の先にこそ、「わかった」があると云う、そういう再読でした。
読了日：06月20日 著者：橋本 治「わからない」という方法 (集英社新書)
読了日：06月21日 著者：橋本 治
読書メーター
読書メーターのまとめ 2023年04月分
4月の読書メーター
読んだ本の数：1
読んだページ数：256
ナイス数：10「わからない」という方法 (集英社新書)の感想
著者の執筆経験を説明しながら、分からないからやる、という著者の方法を語っています。読みやすく、のみこみやすい文章でした。新年度、新しい配置、新しい仕事の時期にちょうど良い読書でした。
読了日：04月22日 著者：橋本 治
読書メーター
読書メーターのまとめ 2023年03月分
3月の読書メーター
読んだ本の数：4
読んだページ数：1287
ナイス数：5滴水古書堂の名状しがたき事件簿 １ 電子書籍特典付き (レジェンドノベルス)の感想
就職活動に失敗した、新卒の大学生が、実家近くの妖しげな古書店でアルバイト、と云うシチュエーションで、古書店を起点に、怪しげな出来事に巻き込まれるヒロインのお話 ... イロイロと言いたいこともあるかもですが、軽く、時間つぶしに、クトゥルフ神話っぽいお話を楽しめます。空手に依存した暴力・体力で解決など、ツッコミどころにツッコミをする楽しみ方もアリかも、です。
読了日：03月04日 著者：黒崎江治滴水古書堂の名状しがたき事件簿 眠れぬ人の夢 【電子特典付き】 (レジェンドノベルス)の感想
前巻のエピソードを踏まえたような作風の連作短編です。クトゥルフ神話に日本神話的な伝記要素もありますが、まぁ、ツッコミどころを流して楽しむか、ツッコミして楽しむか、不思議な作風です。気楽に読むなら、楽しい読書かと思います。
読了日：03月18日 著者：黒崎江治
人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想-の感想
ラカンの入門書として読みました。精神をどのようにモデル化していたのか、その考え方がどのように変化したのか、という概略が理解できます。細部は分からないままでも、入門書としては読みやすく、理解できないところがハッキリしているので、安心できます。
読了日：03月26日 著者：松本卓也
上司は思いつきでものを言う (集英社新書)の感想
4月からの新しい配置・業務に備えての年度末の再点検と云いますか、日本の組織の根底にある考え方の復習と、うっかり忘れていて、意識していない自分の思い込みを思い出すために。この本は、組織において、「どう考えるべきか」を示唆してくれますから。
読了日：03月30日 著者：橋本 治
読書メーター
