hroko's はてな diary

ゆるふわ気ままな日記です。はてなダイアリーからのインポートを引き継ぎます。

読書メーターのまとめ 2022年12月分

12月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1522
ナイス数:6

燃えよ剣(上)燃えよ剣(上)感想
この小説が執筆された時代を感じます。新撰組の話を期待していたらガッカリで、剣術・剣客の話でもない、外連味のあるセリフもないまま、淡々と土方歳三の略歴みたいな -- 直参の旗本になる、それで、直参になってどうすると云う「思想」がないまま、得意の剣を奮っていく生き方、それだけのお話 -- 高度経済成長期には、共感出来たのかもとは、思いますが ...
読了日:12月11日 著者:司馬遼太郎
燃えよ剣(下)燃えよ剣(下)感想
上巻の最後で登場したお雪さんとの情事のほか、小説としての些細な創作はあるけれど、刀槍から砲銃へ、時代の変化の中、「剣術に優れていること」、「砲銃で戦闘に適応したこと」に因ってリーダーシップを発揮した人物の、技術のよるリーダーシップゆえの寂しさと、時流に乗り損ねながらも、初志を貫いた生き方を、淡々と書いています。感情移入とか、難しいし、引用したい台詞も文言もないし ... 名作すぎて退屈、と云う感じです。
読了日:12月11日 著者:司馬遼太郎
BAROQUE 欠落のパラダイム 新装版 上巻BAROQUE 欠落のパラダイム 新装版 上巻感想
ゲームの世界設定を、ローグタイプのゲームでのプレイヤーの知識の蓄積を、ゲームの世界の設定として上手く説明しつつ、ダンジョン探索・ゲームオーバー・リトライの積み重ねで物語が進むという、原作ゲームの雰囲気を楽しめる、ということで再読も悪くないな。
読了日:12月26日 著者:上田 信舟
BAROQUE 欠落のパラダイム 下巻BAROQUE 欠落のパラダイム 下巻感想
自分自身の「欠落」をいかにして補うのか -- この物語の「神」は世界を生み出しても、個々の人とは向き合わない -- 日本の神話の神のように -- だから、自身の至らなさを自覚して、世界と、すなわち神と向き合うという感じの結末は、日常の繰り返しへと、ダンジョンの探索の繰り返しが移行してゲームが終わるという感じで、悪くないなと。
読了日:12月26日 著者:上田 信舟

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