hroko's はてな diary

ゆるふわ気ままな日記です。はてなダイアリーからのインポートを引き継ぎます。

読書メーターのまとめ 2月分

2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:392ページ
ナイス数:17ナイス

黒い家 角川ホラー文庫黒い家 角川ホラー文庫感想
保険金のために、事故を装った傷害・殺人を家族に対して繰り返し行う女と関わってしまった、保険会社の社員の恐怖体験を、緊張感を持って楽しめます。保険金に関する詐欺まがいの手口や恫喝の描写もあり、そういう「普通の人」が、むしろ安心できるみたいな感じになります。「SF考証」みたいなサイコパスや犯罪者の心理は遺伝なのか、あるいは、生命保険や社会保障の意義などの議論もありますが、こちらは、ちょっと物足りないというか、付け足しな感じです。
読了日:2月12日 著者:貴志祐介
果しなき流れの果に (角川文庫)果しなき流れの果に (角川文庫)感想
古墳から出土した「砂が流れ続ける砂時計」という、オーパーツっぽいガジェットの調査から、高度経済成長期な感じの冒頭の短編は、それ自体でちょっとしたオカルト風ミステリです。その冒頭のエピソードの背後で展開する超宇宙的な物語... 時間旅行や平行宇宙、銀河レベルでの生命体の進化の管理、管理されることへの叛逆、それらを担う生命体の(日本人的中間管理職な)苦悩など、壮大な展開です。宇宙規模の冒険の結末が、平凡な生活というのは、読後に、なんとなく、ぼんやりした感じがあります。
読了日:2月19日 著者:小松左京
レナード現象には理由(わけ)がある (ジェッツコミックス)レナード現象には理由(わけ)がある (ジェッツコミックス)感想
進学校の3年生が、受験とは関係ない、学生生活のちょっとした悩みとほのぼの向き合う連作短編集です。疲れた時に、安心して読めるコミックスです。ストレスいっぱいの時に、こういうお気楽なお話はいいな、と。気軽に読めました。
読了日:2月19日 著者:川原泉

読書メーター