hroko's はてな diary

ゆるふわ気ままな日記です。はてなダイアリーからのインポートを引き継ぎます。

読書メーターのまとめ 7月分

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:473ページ
ナイス数:21ナイス

祝山(いわいやま) (光文社文庫)祝山(いわいやま) (光文社文庫)感想
恐怖体験を、オカルト・ホラー作家の体験談という体裁で書いたホラー小説です。心霊現象が起こると言われる廃墟に、遊びに行って祟られた知り合胃の祟りによる受難と、その話を聞いただけで祟りに巻き込まれていく恐怖感を楽しむ作品です。主人公が被る実際の被害は、感情的・心理的な不快感、それが元の体調不良など、派手でもなく、合理的な説明も可能な程度のものです。だから、祟られたという解釈もできて、ホラー小説として成り立っているといいますか、この手のお話が好きなら、気軽に楽しめると思います。
読了日:7月17日 著者:加門七海
墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)感想
墓地の近くのマンションの建っている土地は、実は地脈というか霊的に障りがあって、そのため、なんとなく気持ち悪い。そんなマンションを購入した一家の災難がテーマのホラー小説、なのですが、カタストロフィがイマイチ派手さに欠けると言いますか、事件や現象が地味すぎて、だから現実味があって怖いというべきなのでしょうが、娯楽としての面白味は今一つ物足りないです。次第に悪化していく状況と感情的・心理的な変化の記述は悪くないですし、主人公一家の過去や親戚関係も、それなりにまとまっているので、余計に物足りなく感じてしまいます。
読了日:7月17日 著者:小池真理子
人形峠【電子限定版】1 (エッジスタコミックス)人形峠【電子限定版】1 (エッジスタコミックス)感想
携帯電話も通じない山奥の農村に、体験学習のために合宿にきた高校生が、連続殺人に遭遇するという展開の物語の冒頭部分です。ミステリなのかホラーなのかは、今後の展開次第ですが、「蔵に人形を閉じ込める」など、そういう趣向を楽しめそうです。
読了日:7月17日 著者:方條ゆとり,望月菓子
ブラッドハーレーの馬車ブラッドハーレーの馬車感想
近代イギリスで、孤児院の少女を、貴族の幼女にと偽って、刑務所の囚人たちの慰み者として提供されている、という設定について、慰み者となる孤児院の少女、刑務所の囚人、看守、その他関係者という様々な視点・立場の短編集です。扱っている設定が暗いし重いので、明るい話はないですし、人間性について深く考えさせられるようなこともなく、単なる猟奇的な興味が目立ちます。
読了日:7月17日 著者:沙村広明

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