hroko's はてな diary

ゆるふわ気ままな日記です。はてなダイアリーからのインポートを引き継ぎます。

読書メーターのまとめ 12月分

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1086ページ
ナイス数:32ナイス

狐と踊れ〔新版〕狐と踊れ〔新版〕感想
著者が繰り返し扱うテーマ(姉と弟の恋愛、意識と意思の差異、認識の共有/非共有、思念のエネルギーや現実への干渉など)を端的に楽しめる短編集です。新版では、「敵は海賊」の替わりにミステリ風味の短編になっています。新版の構成では、「忙殺」が一番好きです。(旧版では「敵は海賊」です。)
読了日:12月6日 著者:神林長平
〔少女庭国〕〔少女庭国〕感想
冒頭の素朴な展開の短編に続く、感傷的なエピソードにとどまらない「補遣」こそが本編です。 設定された状況から派生する様々な展開を思考実験のように展開していきます。基本的な状況が改善されないので、後味と言いますか、読後感はよくないです。 思考実験の後半、ほとんど文明の発展と滅亡レベルになると、限界的な状況での発展の可能性について考えさせられます。 元の問題は「一人を生存させるために、どれだけの犠牲が必要なのか」の解答が「生存者数と犠牲数の差を1にしろ」、と解釈できるような感じもします。
読了日:12月20日 著者:矢部崇
マッドドリーム・アンド・マジカルワールド (講談社BOX)マッドドリーム・アンド・マジカルワールド (講談社BOX)感想
男子は、きっと、「いい思い出」とか思うかもしれないけど、女子はきっと、結婚や出産なんかど、あっさり忘れそう、そんなエピソードの物語です。でも、...そう思うと切ないです。本来の読者層の中高生の年代では、分からないかも、ですけど。 オタクな主人公の妄想を、いかにも、そうありそうな感じで具体的に描写しつつ、同じく同年代の女子オタク系の妄想と行動をありそうな感じで描写して、そんな二人の出会いを描くライトノベルです。 ライトノベルを読む意義とか、そんなのは無意味ですけど、楽しめればそれでいいのです、よね?
読了日:12月22日 著者:黒乃翔
少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (単行本)少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (単行本)感想
中高生の課題図書のように、感想文が書きにくいです。自主作成映画、特に撮影を基本に、高校3年から大学1年の男子の、映画と映研にかける青春と、押しかけ美少女ファンタージーで、(叙述トリック)ミステリ、これらをまとめてライトノベル風に仕上げていると言いますか... ライトノベル風に仕上げていますので、エンディングや読後感は爽やかですが、イマイチ、すっきりしませんでした。 でも、まぁ、休日の娯楽としては、悪くないです。叙述トリック故に、再読したら違う印象になるでしょう。
読了日:12月27日 著者:一肇
ろんぐらいだぁす! (1) (REXコミックス)ろんぐらいだぁす! (1) (REXコミックス)感想
自転車で走ることの楽しさを、素直に描いています。ママチャリでなく、スポーツ自転車を購入したら、この作品のような感じです。最初は、いろいろと知らなくて、分からなくて、結果として辛くても楽しい。そういう初心者の楽しみを再体験させてくれました。自転車に関する記述は、悪くないです。そして、自転車女子への萌え的な妄想としても、まぁ、悪くないです。
読了日:12月29日 著者:三宅大志

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