hroko's はてな diary

ゆるふわ気ままな日記です。はてなダイアリーからのインポートを引き継ぎます。

読書メーターのまとめ 8月分

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2441ページ
ナイス数:29ナイス

桜庭一樹短編集桜庭一樹短編集感想
「言われてみると」という程度の内容な「自作解題」というあとがきがあります。気楽に読めて、気楽に楽しめるので何度か読み返しています。とは言うものの「冬の牡丹」に気になると言いますか、自分の30代ってどうなのかな、とか考えてしまうので、気になる作品です。小説読んで、自分の人生を考えるとは... そんな気分になる短編集です。
読了日:8月4日 著者:桜庭一樹
ヴェネツィアの恋人ヴェネツィアの恋人感想
音楽、東欧、ソ連、SFっぽいガジェットやファンタジー、そんな著者の魅力が楽しめます。作者のあとがきと短編集の編者解説も参考になります。表題作の「ヴェネツィアの恋人」の工夫と『ムジカ・マキーナ』と同様な「白鳥の騎士」が好みです。でも、やはり、音楽と歴史、それにSFっぽいガジェットなどを組み合わせた長編を読みたくなるような短編集です。
読了日:8月4日 著者:高野史緒
吸血鬼ハンター26 D-シルビアの還る道 (朝日文庫)吸血鬼ハンター26 D-シルビアの還る道 (朝日文庫)感想
吸血鬼に関わった人は、たとえ吸血されていなくても、差別対象というか村八分というか、人権なしな過酷な辺境で、そんなヒロインの帰郷と彷徨の物語の、関連するテーマの挿話をちりばめながら、道中を描写したエピソードです。テーマが重いのですが、本シリーズの挿話として気軽に楽しめました。「故郷とは、こころのあるところだ」というDの台詞が印象的です。
読了日:8月10日 著者:菊地秀行
吸血鬼ハンター 21 D-魔性馬車 (朝日文庫ソノラマセレクション)吸血鬼ハンター 21 D-魔性馬車 (朝日文庫ソノラマセレクション)感想
辺境を旅する駅馬車で、吸血鬼の下僕を「護送」する治安官と助手、乗り合わせた乗客が、それぞれの思惑で表面的に協力しながら危機に対象しながら旅をする、そんな趣向を楽しめます。また、「夢」の世界に引き込んで誘惑・籠絡して攻撃する敵、護送される下僕と主である吸血鬼の関係やDへの依頼などを上手くまとめられていて、最後まで楽しめました。
読了日:8月11日 著者:菊地秀行
吸血鬼ハンター22  D−悪夢村 (朝日文庫ソノラマセレクション)吸血鬼ハンター22 D−悪夢村 (朝日文庫ソノラマセレクション)感想
山崩れから避難した宿泊客が、住民は居らず、雨が降り続く村に閉じ込められ、吸血鬼と戦いながら脱出しようとする設定と女衒兼医者とその連れ、戦闘士夫婦、ヤクザっぽい旅人のキャラクターがしっかり書かれています。これに「神祖」の実験、OSBと吸血鬼の戦闘などを絡めていて、グレイランサー卿も登場したりと、盛りだくさんな内容で、文庫一冊の分量では短すぎな感じです。
読了日:8月13日 著者:菊地秀行
吸血鬼ハンター24 D−貴族戦線 (朝日文庫)吸血鬼ハンター24 D−貴族戦線 (朝日文庫)感想
吸血鬼を倒すために村長に雇われたハンター、村長と副村長派の争いと他の村人の動向、吸血鬼の科学技術を得ようとする学者とその護衛たちの戦闘など、シリーズの他の作品に比べるとシンプルな設定でDの活躍を楽しめます。
読了日:8月13日 著者:菊地秀行
吸血鬼ハンター23 D−冬の虎王 (朝日文庫)吸血鬼ハンター23 D−冬の虎王 (朝日文庫)感想
吸血鬼=支配者の視点がメインで、外伝のグレイランサー風ですが、吸血鬼の懐古趣味、陽光への憧憬、滅びゆく文明の美といった感じで趣がことなります。老齢というか、生きることに疲れた感じの領主、反乱軍と無法な盗賊団、吸血鬼の遺跡を発掘する調査団の、対吸血鬼用の封じられた兵器がある神殿を調査して、神祖との関わりを感じさせながら吸血鬼ハンターと吸血鬼の戦いという結末、そして「兵器」の意外な正体が楽しめます。
読了日:8月13日 著者:菊地秀行
龍の刻 (新訂版コナン全集6) (創元推理文庫)龍の刻 (新訂版コナン全集6) (創元推理文庫)感想
復活した3000年前の魔術師の妖術で捕らえられ、王座を追われたコナンが、脱出し、復活の謎を探り、鍵となるアイテム「アーリマンの心臓」を探してだし、敵を打ち破るまでのヒロイックサーガ...文庫一冊では、もったいないプロットの数々、ストーリー展開が早すぎな感じがします。強靭な肉体、したかな発想、勇気や名誉というファンタジーものの「戦士」の魅力が全開です。気分転換にちょうど良い作品です。
読了日:8月14日 著者:ロバート・E・ハワード
ツール・ド・フランス (講談社現代新書)ツール・ド・フランス (講談社現代新書)感想
2013年に100回目を迎える「ツール・ド・フランス」の歴史、観戦の見所、ランス・アームストロングの7連覇とドーピング、近年の日本人選手の活躍などのトピックスを簡潔にまとめた日本人向けの入門用解説書として、良い感じです。『シークレット・レース』や『ラフ・ライド―アベレージレーサーのツール・ド・フランス』のような選手の告白的な自伝とは違った観点でツール・ド・フランスを理解できました。
読了日:8月18日 著者:山口和幸

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