hroko's はてな diary

ゆるふわ気ままな日記です。はてなダイアリーからのインポートを引き継ぎます。

読書メーターのまとめ 5月分

5月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2217ページ
ナイス数:14ナイス

80年代SF傑作選〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)80年代SF傑作選〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
1980年代にSFとしてどのような作品が書かれていたのか、その雰囲気を楽しめる短編集です。『ニュー・ローズ・ホテル』や『北斎富嶽二十四景』など、日本が注目を集めていた時代もあったことを感じる作品の他、「サイバーパンク」をキーワードにした作品が上巻の構成です。サイバーパンクは、「サイバー」だけでなくて、意外と幅広いジャンルでした。各作品と作家の解説の他、サイバーパンクに関するエッセイと巻末の解説で80年代SFの勉強もできます。
読了日:05月05日 著者:
80年代SF傑作選〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)80年代SF傑作選〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
1980年代にSFとしてどのような作品が書かれていたのか、その雰囲気を楽しめる短編集です。『鏖戦』は難しかったけど、日本語版として雰囲気を楽しめました。『確率パイプライン』や『ぼくがハリー図・バーガー・ショップをやめたいきさつ』が、SFってこれだよね、という感じです。各作品の冒頭の解説と『私的80年代SF論』、それに巻末の解説で80年代の作品の知識も得られます。短編集なので、気軽に読めるところも良いです。
読了日:05月06日 著者:
盤上の夜 (創元日本SF叢書)盤上の夜 (創元日本SF叢書)
囲碁、チェッカー、古代チェス、将棋、麻雀を題材に、プレーヤーの心理、ゲーム・競技への関わりかたを、SFという観点から自由に描いています。こういう、「奔放」な見解を述べられるのもSFの利点かも。ゲーム理論とコンピュータの発展により、完全解が発見されるたらとか、人間同士の勝負の「運」や「天才」について、そしてプレーヤーでない、語り手の葛藤などオーソドックスな素材なので安心して楽しめました。
読了日:05月13日 著者:宮内 悠介
も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)
ラノベ的なキャラクターが、そういう会話をしているので、それだけでも十分に楽しめるのですが、この作品はまるでゲームのようにシチュエーションをやり直させることで、「本来あるべき世界」を取り戻す、そんなクエストを主人公に与えていて、作品世界の多次元性と同時に読者にも多次元な楽しみを与えてくれます。こういう理屈を考えなくても、気軽なラノベとして、十分に楽しめるように、会話、シチュエーション、キャラクターが練られています。佳作と思います。
読了日:05月20日 著者:海冬レイジ
キラー・イン・ザ・レイン (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-7 チャンドラー短篇全集 1)キラー・イン・ザ・レイン (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-7 チャンドラー短篇全集 1)
ハードボイルドというジャンルの短編集です。雰囲気を出すための描写、ガジェット、登場人物、汚れた感じがする仕事をしながら誇り高い男(探偵)と女の物語。1930年代のアメリカのテイストも良いです。古典として読んでおくべきだと思いました。
読了日:05月27日 著者:レイモンド・チャンドラー

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