hroko's はてな diary

ゆるふわ気ままな日記です。はてなダイアリーからのインポートを引き継ぎます。

読書メーターのまとめ 2023年01月分

1月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2660
ナイス数:22

リング (角川ホラー文庫)リング (角川ホラー文庫)感想
天然痘を念頭にしたウィルスの増殖を踏まえた、ビデオテープの複製による増殖、ビデオテープへの動画の念像 - 写真への念写の新しいスタイルを提示しながら、偶然に遭遇した呪いの一週間以内な謎解きは、作品の時代を考慮しつつ、スリリングに楽しめます。 新聞記者と医学・哲学の学位持ちの大学講師の立場と人脈で解決するので、まぁ、そうだろうな、と。結末の、主人公の決断を読者に委ねるとか、まぁ、定番と云いますか、外連味なところが目立ちますが。
読了日:01月03日 著者:鈴木 光司
らせん 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)らせん 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)感想
前作『リング』の続編で、前作の呪いを科学的に説明しようとするところは謎解き、そして、少しずつ怪異に巻き込まれていくような怖さを感じます。でも、だんだんと、「空想科学」になって最後は、それはないだろうに、という感じです。 ウィルスによって、特定のDNAを他人に送り込むという生物兵器的な用途は、この作品の当時は新しかったのだろうな、と思いますが、一人の思念 -- 怨念が元で人類のDNAを置き換えるとか、無茶だなぁ、と。
読了日:01月07日 著者:鈴木 光司
ループ 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)ループ 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)感想
「リング」、「らせん」の続編で、一応、完結編のような結末です。で前作は地球上の生命などをシミュレートする計算機上の出来事で、シミュレーションで発生した人類の遺伝情報を現実世界に取り出して、人工授精によりクローンを生成。そして、その逆をやることで仮想世界での再生をする、ということで、物語の構成は上手だな、と思いながらも、なんだかなぁ、という感想です。貞子の超能力は、「バグ」とも言えるかもだけれど ...
読了日:01月08日 著者:鈴木 光司
バースデイ 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)バースデイ 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)感想
「リング」、「らせん」と「ループ」の補遺、という感じです。ああ、そうだったのか、という感じで、本編で書かれていない細部を補うことができますが、無理に読まなくてもいいかも、と。劇場版でカットされたシーンを楽しめる、という感じです。
読了日:01月08日 著者:鈴木 光司
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)感想
東京湾の海岸線付近を舞台に、「水」をテーマにした怪奇現象のホラー、小説なので、人物設定とかはそれなりに語られますが、短編なので、まぁ、冗長な感じもあります。そういう背景を除いて、「怖いお話し」の部分だけをみたら、目新しさはないのでしょうけれど、プロの筆致は流石です。個人的には、洞窟に閉じ込められるのは、やっぱり怖いな、って。そうして、先の分からない水脈へ進むのは、水泳得意って、思っても、怖いなぁ、って。
読了日:01月09日 著者:鈴木 光司
海辺へ行く道 夏 (ビームコミックス)海辺へ行く道 夏 (ビームコミックス)感想
連作短編という感じで、場所と登場人物は同じ。差異は、個々の出来事だけ、みたいな感じで、舞台も人物も異なっていても、それなりに楽しめたなとは思う。場所と登場人物は同じにして、親しみや共感を増して、作品をより楽しめるって、良いな、と...
読了日:01月09日 著者:三好 銀
エス 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)エス 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)感想
『ループ』をふまえた『らせん』の続きで、生き返った孝則君が結婚前に自身の成り立ちや結婚相手の因縁について説明がなされていきます。仕事で始めた謎の自殺動画の調査に婚約者のストーカー調査・対策と緊張感のあるお話しですが、「貞子」っぽいのはストーカーの電車事故死くらいなのが残念な気分。シリーズ次作は、この二人の子のお話し、と素朴に思えるような終わりかたです。
読了日:01月14日 著者:鈴木 光司
タイド 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)タイド 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)感想
貞子の呪いの最終的なネタバレ、と云うところでしょうか。『ループ』で設定した擬似化学的に壮大な世界観が、ガッカリな感じでもありますが、原点に回帰という意味では、日本限定の伝承・伝説・神話でまとめたのは悪くないかも。読者が結末を知っているお話の前日譚で、読者に納得・満足させるのは厳しいのに、まぁ、ともかく、それもアリかと、いう読後感は、悪くないです。
読了日:01月22日 著者:鈴木 光司
惰性67パーセント 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)惰性67パーセント 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
大学生の頃、友達・知り合いのアパートでデラダラ過ごしてたな、って。そういう思い出補正で、とても面白い ...
読了日:01月22日 著者:紙魚丸
惰性67パーセント 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)惰性67パーセント 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
ここまで、と云う女子とか、いなかったけれど、大学時代の友人・知人のアパートでダラダラ・グダグダの思い出を味わえるような ...
読了日:01月22日 著者:紙魚丸
惰性67パーセント 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)惰性67パーセント 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
あぁ、コミックスだしな、と云う感じのネタもあるけれど、大学生の気楽なダラダラした交流を味わえる ... まぁ、部屋の様子とか、ハプニングとか、いろいろとツッコミどころが増えてきた気もするけど。
読了日:01月22日 著者:紙魚丸

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